【露出とは】ゆる〜く、カメラの理解を深めませんか「その2」
カメラ・写真に関する専門用語、「露出」についてお話しします。
「露出」は「ろしゅつ」とよみます。
よく普段は、「二の腕は露出したくな〜い」とか言いますが、
これとは違う意味です。二の腕はださなくて大丈夫です。
カメラでいう露出とは?
カメラでいう露出とは、
写真を撮る時に、カメラの中に光を取り入れることです。
たとえば、
カメラのレンズが瞼(まぶた)だとして、
目を閉じている状態から、シャッターを押す瞬間だけ目を開く
というイメージです。
まあカッコつけているだけで、
要するに「写真の明るさ」です。
露出という言葉の使い方
適正露出
よく、「適正露出にする」というように言います。
これは漢字の見た目通りの意味で、写真を「適した正しい明るさにする」ということです。
適した正しい明るさとは、
目に見えている明るさのことです。
カメラでは設定次第で明るさを変えることができるので、
適正露出で撮る時は、目に見えている明るさになるように設定するというわけです。
露出計
カメラによっては↓のような露出計というものがついています。
先ほどの「適正露出」は、露出計でいう0(ゼロ)を指します。
ちなみにCanonの一眼レフでは、↓◯のついているところに表示されています。
露出を上げる/露出を下げる
露出は、「上げる」「下げる」という使い方をします。
「もっと露出を上げて」とは、「もっと明るくてして」
「もっと露出を下げて」とは、「もっと暗くして」という意味です。
カメラの操作では、
「上げる」場合は+プラス側に、
「下げる」場合は−マイナス側に操作します。
露出オーバー/露出アンダー
「露出オーバー」は、適正露出よりも明るい、
「露出アンダー」は、適正露出よりも暗いという意味です。
たとえば、、
↓この写真を適正露出とします。
すると、
↓この写真は「露出オーバー」です。
適正露出では色のあった箇所が、白くなっています。
これは「白とび」と言います。
デジカメ撮影した写真であっても、
完全に白とびしてしまった部分は、後からレタッチしてもなおすことができません。
白とびしてしまった部分は、その部分のデータがなくなってしまうからです。
また、
↓この写真は、「露出アンダー」です。
適正露出では色のあった箇所が、黒くなっています。
これは「黒つぶれ」と言います。
デジカメ撮影した写真であっても、
完全に黒つぶれしてしまった部分は、後からレタッチしてもなおすことができません。
黒つぶれしてしまった部分は、その部分のデータがなくなってしまうからです。
露出の仕組み
露出つまり写真の明るさは、
環境の明るさ・シャッタースピード・絞り・ISOという4つの要素で決まります。
(シャッタースピード・絞り・ISOについては、後ほどお話しします。
こういうものがあるんだ、と名前だけ知ってください。)
カメラの仕組みで、
一眼レフでも、フィルムカメラでも、スマホカメラでも、どんなカメラでも、
この4つの要素から露出が決まります。
4つの要素すべてが、必ず関係しあって露出が決まります。
どれかひとつだけで決まることはありません。
ちなみにスマホでは、
明るすぎたり暗すぎたりするとき、カメラ画面で撮りたいものをタップすれば、
適正露出になりますよね。
これは「露出オート」と言って、スマホが環境の明るさを自動で見極めて、
自動でシャッタースピード・絞り・ISOを調整しているためです。
スマホのカメラの露出オート機能はありがたいですよね。
まとめ
露出とは、写真の明るさです。
露出は、4つの要素が関係しあって決まります。
これからは、
暗い写真をみたとき、「アンダーだ」といってみると、
写真好きには伝わって、ともだちが増えるかもしれません!
ここまで読んでいただきありがとうございました。