フィルムカメラの選び方
フィルムカメラをはじめてみようかな、という人にむけてお話しします。
ともだちにフィルムカメラを買いたいという相談をしてもらったときに、
説明した内容になります。
フィルムには様々なカタチがありますが、
初めての方には35mmフィルムのものをおすすめします。
いまの主流で、よく出回っているからです。
中判やAPSなどの他のフィルムは、
35mmに比べて取り扱っているお店が少なく、高価なものが多いです。
では、ポイントごとに考えてみてください。
選ぶポイント１、フラッシュのありなし
★フラッシュのついているタイプ
・暗いところでも写すことができる
・明るいところでフラッシュをたくと、くっきりつ映る
★フラッシュのついていないタイプ
・暗いところでは撮れない
・フラッシュありにくらべて、ふんわりした写り
このように、フラッシュのあるカメラとそうでないカメラで、
大きく仕上がりがかわります。
フラッシュが内臓されていなくても、機種によっては後付けすることもできます。
選ぶポイント２、写真の大きさ
フィルムの撮影では、
１コマに１写真の「フルサイズ」と、
１コマに２写真の「ハーフサイズ」の２パターンがあります。
★フルサイズの写真
・１コマに１写真
・パーフォレーション（四角い穴）８つ分
・写ルンですや、フィルムのパッケージに書いてある枚数分撮れるもの
★ハーフサイズの写真
・１コマに２写真
・パーフォレーション４つ分（だいたい）
ハーフカメラは、むかしフィルムが高価だった時代に、
「もったないから１コマに２写真にしよう」と生まれたものです。
その為、フィルムのパッケージに書いてある枚数分の倍撮ることができます。
たとえば36枚撮りのフィルムだと、72枚撮ることができます。
コスパ抜群です。おすすめ。
フルサイズとハーフサイズの写真を見比べてみてください。
フルサイズは横長の長方形です。
この横長の長方形を半分にするので、ハーフサイズは縦長の長方形になります。
選ぶポイント３、ファインダーの使い方
ファインダーを覗いた時に、
実際の写真の通りの画角で見える一眼レフと、
ファインダーとレンズが別々に付いているレンジファインダーやコンパクトカメラです。
★一眼レフ
・実際の写真の通りの画角で見える
・ピントがあっているか確認してからシャッターをおせる
・フラッシュが付いていないものが多い
・レンズを交換することができる
・重いものが多い
・ファインダーとレンズが別々に少しずれた位置に付いているため、
覗いた時に見える画角と実際の写真にずれがある
・フラッシュがついていないものが多い
・レンズを交換することができるものと、出来ずにくっついているものがある
・一眼レフに比べると軽いものが多い
・目測でピントを合わせる
★コンパクトカメラ
・ファインダーとレンズが別々に少しずれた位置に付いているため、
覗いた時に見える画角と実際の写真にずれがある
・フラッシュの付いているものが多い
・レンズは交換できない
・ピントをオートで合わせてくれる
・一眼レフに比べると軽いものが多い
ポイントは以上です。
まとめ
カメラをはじめて手にする方で、カメラの理解を深めたいという方には、
「フラッシュなし」の「ハーフカメラ」で「レンジファインダー」がおすすめです。
フラッシュに頼らず写真の明るさを考え、
ぱしゃぱしゃたくさん撮ることができ、
目測に慣れることで距離感をつかむことができます。
欲望をいうと、「フラッシュなし」の「ハーフカメラ」で「一眼レフ」
なんてものがあったら欲しいところですが、
そんな都合のいいものはありません。
ちょっと不便で、味のある、というのがフィルムのよいところです。
ちなみに、
写ルンですなどのレンズ付フィルムの中にも35mmフィルムが入っています。
使い捨てになりますが、
「フラッシュあり」の「フルサイズ」になります。
レンジファインダーのように
ファインダーとレンズが別々に少しずれた位置に付いています。
他のカメラに比べて、非常に軽いところがメリットです。
でもフィルムを続けようと思ったら、枚数あたりの値段が高くなるので、
やっぱりカメラをかうといいです。おすすめです。
カメラを買う時の相談にのれたら嬉しいです。
カメラともだち、ふえろ。たのしいよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
こんど、フィルムで撮った写真をスマホに送るまで、どんな肯定なのか、
おはなししたいです。
