【絞り・F値とは】ゆる〜く、カメラの理解を深めませんか「その3」
カメラ・写真に関する専門用語、「絞り」についてお話しします。
「絞り(しぼり)」または「F値(えふち)」と呼ばれています。
絞りとは?
露出を決める4つの要因のひとつです。
環境の明るさ・シャッタースピード・ISOと関わり合いで決まります。
絞りだけで露出が決まるわけではありません。
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絞りとは、レンズから入る光の量を調整する機能です。
キャップを絞って調整するようなイメージをしてみてください。
絞りを「開く」ほどたくさん光を取り込むことが出来ます。
この絞りを
大きく開けるのか、小さく開けるのかを調整することが出来ます。
絞りの調整
絞りを調整する時は、
より大きく絞りを開けるとき→「開放する」
より小さく絞りを閉じるとき→「絞る」
と表現します。
レンズによってどのくらい絞りを開放できるかが異なります。
そのレンズで一番大きく絞りを開放することを、「最大開放」と言います。
被写界深度とは
絞りを調整することにより、「被写界深度」というものが変わります。
「ひしゃかいしんど」と読みます。
これは、ピントの合ってみえる範囲のことです。
深度というのは、深さ(距離)を表わします。
※上からみた図
開放するほど→「浅く」
絞るほど→「深く」
なります。
また、
ピントは↓のように、カメラからみて「面」で合っているように見えます。
※上からみた図
絞りを開放するとどうなるのか
光を多く取り込むことができます。
つまり、写真が明るくなるわけです。
そして、ピントの合ってみえる被写界深度浅くがなります。
いわゆる、背景などがぼけているような状態です。
つまり絞りを開放するほど「明るく」なり、
それに比例して「被写界深度が浅く」なるというわけです。
絞りを絞るとどうなるのか
光を少なく取り込むことになります。
つまり、写真が暗くなるわけです。
そして、ピントの合ってみえる被写界深度が深くなります。
異なる位置にあるものも、くっきり映るようにします。
つまり絞りを絞るほど「暗く」なり、
それに比例して「被写界深度が深く」なるというわけです。
絞りの数値
絞りは数値で調整します。
数値ごとに絞る値が変わります。
カメラが手元にある場合は、試してみてください。
最大開放の数値はレンズによって変わります。
Canon一眼レフの場合↓の赤丸の位置に数値が表示されます。
★絞りをF4よりも開放する場合は、
数値を→3.5→3.2→2.8のように小さくします。
★絞りをF4よりも絞る場合は、
数値を→4.5→5.0→5.6のように大きくします。
まとめ
絞りは、露出を決める要素のひとつです。
絞りだけで露出が決まるわけではなく、
他の要素と関わり合って露出は決まります。
絞りについて↓の図のようにまとめることができます。
絞りを開放するほど、、
写真は明るく、被写界深度は浅くなる。
周りがぼけやすい。
絞りを絞るほど、、
写真は暗く、被写界深度は深くなる。
周りもピントがくっきりと合ってみえる。
ちなみにあくまでも目安ですが、
人ひとりのとき、F4くらい、
2,3人のとき、F6.3くらい、
2列(1列10人の場合)、F9くらい、
にすると被写体にピントが合ってみえるようになります。
被写体をくっきり撮るためには、
このように人数にあわせて絞るようにします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。