フィルムが写真データになるまで
今回は、
フィルムから写真データになるまでの流れを知らない方に向けてお話しします。
私は普段写真の現像屋さんで働いていますが、
特に若い方に写ルンですやフィルムのブームがきていることをよく実感しています。
その中で、フィルムからスマホに送る写真データになるまでの流れをよくお話しします。
お店によっては、
忙しいと丁寧に説明してもらえなく、注文の仕方がわかりずらい場合があるので、
ぜひこの記事を読んでみてください。
★ざっくりとした流れ
よくお店の料金表のメニューで、現像とデータ化という項目がありますが、
それぞれ別の処理なので、それぞれにお金がかかります。
たまに、データ化だけお願いします、という方がいますが、
順番としてまず現像処理をしないと、データ化することはできません。
→現像処理
→フィルムをスキャン
→データを作り、お渡し用に準備
という順番の流れです。
そのためたとえば、
現像500円、データ化500円というお店だった場合、
支払いは1000円(税別)になるというわけです。
一回現像処理をしたフィルムは、光に触れても大丈夫です。
(ただし保管は日光に触れないようにしましょう)
またお店に持って行けば焼きましやデータ化だけを
それだけの値段で処理できます。
★まずはカメラからフィルムを取り出す
撮影し終わったら、まずはすべて巻き取ります。
巻き取りきれていない段階でカメラをあけてしまうと、
フィルムに光が当たってしまいます。
ほんの少しでもフィルムに光が当たると、写真が変色してしまったり、
最悪の場合は像がなくなってしまいます。
きちんと巻き取ってからカメラをあけましょう。
不安な場合は現像屋さんに持っていくと、
大抵の場合店員さんが暗箱という光を遮れる箱で取り出してくれます。
自分でむやみに開けないようにしましょう。
ちなみに写ルンですの場合は、
フィルムがすべて出切った状態で売られています。
シャッターを推し、巻き上げダイヤルを回巻くという作業で、
徐々に巻き上げています。
そのため、最後に巻き取る必要はありません。
★現像屋さんにだす
出すときにお店の店員さんと確認することは、4つです。
お店の人がきいてくるので、覚える必要はありません。
チェーン店では新人の店員さんもよくいるので、
間違えられないためにも、きちんと確認して起きましょう。
1、フィルムの種類
カラーネガなのか、白黒なのか、、
それぞれのフィルムによって処理が変わります。
2、撮影サイズ
フルサイズなのか、ハーフサイズなのか、確認しましょう。
ハーフサイズのフィルムをデータ化する場合、
下記のどちらか好きな方を選べます。
・縦長の赤枠のように、1写真に1コマづつ
↓このように仕上がります。
※ネガフィルムと写真データはべつのものです。
・横長の赤枠のように、1コマに2写真づつ
↓このように仕上がります。
※ネガフィルムと写真データはべつのものです。
1コマに1写真づつなのか、2写真づつなのか、伝えましょう。
3、フィルムを何本出すか
特に複数本あり、フィルムの種類やサイズが異なる場合、伝えておきましょう。
4、仕上げを確認
データ化にするのか、紙の写真にするのか伝えましょう。
データ化の場合多くのお店で、
CDにデータをいれるのか、スマホでダウンロードするか選ぶことができます。
お店によっては、画質も高画質か、普通画質か選ぶことができます。
紙の写真にする場合は、サイズを選ぶことができます。
LサイズやKGハガキサイズなどがあります。
イメージがつかない場合は、
どのような大きさか聞けば、大抵のお店でカウンターに実物大があります。
★おまけ
あまり知られていませんが、
パトロネや写ルンですのカメラは、返してもらえることがあります。
パトロネとは、↓のフィルムが入っていたものです。
かわいいデザインもあって、思い出になりますよ。
欲しい場合は店員さんに相談してみましょう。
★受け取り
あとは受け取るだけです。
データ化の場合は、JPEGで仕上がります。
スマホダウンロードは、お店により仕様がちがいます。
初めて利用するときは、
ダウンロード方法とダウンロードの期限をきちんと確認しておきましょう。
まとめ
現像とデータ化は別の作業のため、それぞれ料金がかかります。
なぜかというと、
「自宅にスキャナーを持っていて、お店では現像だけしたい」、
「すでに現像したネガフィルムから、この写真だけ焼きまししたい」
といった要望があるので、このように分かれています。
ちなみにデータ化ではなく紙の写真にする場合は、
写真一枚につき値段が設定されています。
そのため支払い金額は、現像料+写真の枚数分になるというわけです。
現像してみたら撮影に失敗し真っ黒、真っ白になってしまっている写真があります。
そういったものはデフォルトでプリントしないので、
フィルムの枚数分写真が作られるとは限りません。
もし真っ黒や真っ白な写真もプリントしてほしい場合には、
あらかじめ店員さんに伝えておきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。